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何度も虫歯ができるのはなぜ?体質改善のための予防歯科入門

「丁寧に歯磨きしているつもりなのに、いつも虫歯ができてしまう…」そんな経験はありませんか。実は、虫歯になりやすいかどうかには、歯磨きの丁寧さだけでは説明できない体質・習慣・口内環境が深く関わっています。

結論からお伝えすると、虫歯になりやすい人には「唾液の量が少ない」「口呼吸をしている」「糖分を頻繁にとる習慣がある」「歯並びが複雑で磨き残しが出やすい」など、共通した7つの特徴が見られます。これらの特徴を知って対策を講じることで、虫歯の発生リスクを下げることが期待できます(個人差があります)。

  • 虫歯になりやすい人に共通する7つの特徴
  • それぞれの特徴がなぜ虫歯につながるのか、仕組みから理解できる
  • 今日から実践できる具体的な予防・対処のヒント
📋 この記事の目次

「いつも虫歯ができる…」その悩み、あなただけじゃありません

毎回ちゃんと磨いているのにどうして?

歯科医院に定期的に通っていても、また新しい虫歯が見つかってしまった—という経験をお持ちの方は少なくありません。「自分は虫歯体質なのかも」と感じている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、虫歯は単純に「磨き方が悪いから」できるわけではありません。虫歯の発生には、細菌・糖・歯の質・時間という4つの要素が複雑に絡み合っています。どれかひとつでもリスクが高ければ、丁寧な歯磨きだけでは補いきれない場合があります。

虫歯菌(ミュータンス菌)はどこからくるの?

虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌は、生まれたばかりの赤ちゃんの口には存在しません。多くの場合、親や身近な大人からの唾液を介して感染するといわれています(個人差があります)。同じスプーンを使ったり、食べ物を口移しで与えたりする行為が感染の一因になることがあります。

つまり、もともと虫歯菌が多い環境で育った方は、同じ生活習慣でも虫歯リスクが高くなりやすいのです。「自分は虫歯になりやすい体質だ」と感じている方の多くは、こうした背景を持っている場合があります。

「よくある誤解」を正しましょう

「歯が白くてきれいに見えるから虫歯はない」というのは大きな誤解です。虫歯は歯の表面だけでなく、歯と歯の間や歯の根元など、見えにくい場所から進行することが多くあります。見た目が問題なくても、内部で静かに進んでいるケースも珍しくありません。定期的な歯科検診が重要な理由のひとつがここにあります。

虫歯になりやすい人の特徴——仕組みから理解する7つのポイント

Point 01
唾液の量が少ない・サラサラしていない

唾液には、口の中の酸を中和する「緩衝作用」、細菌の増殖を抑える「抗菌作用」、歯の表面を再石灰化する「修復作用」という3つの重要な働きがあります。唾液の分泌量が少ない「ドライマウス(口腔乾燥症)」の状態では、これらの防御機能が弱まり、虫歯菌が活動しやすい環境になります。緊張しやすい方・服薬中の方・高齢の方は唾液が少なくなりやすい傾向があります(個人差があります)。

Point 02
糖分の摂り方に問題がある

虫歯菌(ミュータンス菌)は糖分を栄養源として酸を産生し、歯のエナメル質を溶かします。問題になりやすいのは「一度に大量の糖分をとる」よりも「少量でも頻繁に摂り続ける」習慣です。飴・ガム・清涼飲料水・スポーツドリンクを日常的に口にしている方、コーヒーに砂糖を入れて何度も飲む方などは、口の中が酸性に傾いている時間が長くなり、虫歯リスクが高まります。

Point 03
歯並びが複雑で磨き残しが出やすい

歯が重なり合っていたり、歯と歯の間が狭すぎたりすると、歯ブラシの毛先が届きにくくなります。どれだけ丁寧に磨いても構造的に磨き残しが生じやすい箇所が存在するため、プラーク(歯垢)が蓄積して虫歯の温床になりやすくなります。矯正治療でかみ合わせや歯並びを整えることは、見た目だけでなく虫歯予防の観点からも意義があります。

口呼吸・食いしばりも虫歯に関係する?

「口呼吸」の習慣がある方は、口の中が乾燥しやすくなり、前述の唾液不足と同じ状態を招きます。睡眠中に口呼吸になっている方は特に注意が必要です。また、食いしばりや歯ぎしりがある方は、歯のエナメル質が少しずつ削れて薄くなり、虫歯に対する抵抗力が低下することがあります(個人差があります)。

さらに、胃酸の逆流(逆流性食道炎)がある方も、胃酸が歯に触れて表面を溶かす「酸蝕症」を起こしやすく、虫歯と似たダメージが生じることがあります。

歯の質・生まれつきの要素

エナメル質の硬さや厚さは、ある程度遺伝的な要因が関係しているといわれています。また、生えたばかりの永久歯はエナメル質がまだ成熟しておらず、酸に溶けやすい状態です。子どものころから虫歯になりやすい場合は、フッ素によるエナメル質強化などの予防処置が特に有効です(個人差があります)。

磨き方・タイミングの問題

歯磨きの回数が多くても、食後すぐに磨かない習慣や、磨き方に偏りがある場合はプラークが残りやすくなります。特に「奥歯の溝」「歯と歯肉の境目」「歯と歯の間」の3ヵ所は磨き残しが集中しやすいポイントです。デンタルフロスや歯間ブラシを使っていない方は、歯ブラシだけでは落としきれない汚れが蓄積しやすくなります。

予防歯科で「なりやすい体質」を改善

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虫歯リスクを下げるために——今日からできる予防策

食習慣を見直す:「回数」と「時間」を意識する

虫歯予防の食習慣で重要なのは「何を食べるか」だけでなく「どう食べるか」です。具体的には次の点を意識してみましょう。

虫歯リスクを下げる習慣

  • 食事・おやつの時間をある程度決める
  • 食後はなるべく早く歯磨きをする
  • 水・お茶を間食のドリンクに選ぶ
  • キシリトール入りガムを活用する
  • 就寝前の飲食を避ける

虫歯リスクを高めやすい習慣

  • ちょこちょこ食べ・ダラダラ飲みを続ける
  • 清涼飲料水・スポーツドリンクを頻繁に飲む
  • 就寝前に甘いものを食べる
  • 歯磨き後にジュースや牛乳を飲む
  • 口の中に飴を長時間含む

唾液の分泌を増やす工夫

唾液の分泌を促すために効果的な方法がいくつかあります。食事のときによく噛む(目安:一口30回程度)、水分をこまめに補給する、耳下腺・顎下腺・舌下腺のマッサージを行うなどの方法が知られています。また、鼻が詰まっていて口呼吸になりやすい方は、耳鼻科での相談も選択肢のひとつです。

唾液の量が慢性的に少ない方は、服用中の薬の影響や全身疾患が関係している場合もあるため、気になる場合は歯科・医科にご相談ください。

フッ素・シーラントで歯を守る

フッ素(フッ化物)は歯のエナメル質を強化し、再石灰化を促進する効果が期待できます(個人差があります)。毎日のフッ素配合歯磨き粉の使用に加え、歯科医院でのフッ素塗布を定期的に受けることが予防に役立ちます。また、子どもの奥歯の溝が深い場合には「シーラント」という処置で溝を埋め、虫歯菌が住み着きにくくする方法もあります。

市販のフッ素配合歯磨き粉の濃度は商品によって異なります。特に6歳以下の子どもへの使用量・濃度については歯科医師にご確認ください。また、フッ素だけで虫歯を完全に防ぐことはできません。食習慣の改善・正しい歯磨きと組み合わせて使用することが大切です。

定期健診・クリーニングで「プロの目」を活用する

セルフケアだけでは落としきれない歯石や、磨き残しのプラークを除去するためには、歯科医院での定期的なクリーニング(PMTC)が有効です。また、定期健診では早期に虫歯を発見できるため、削る量が少ない、より体への負担が少ない治療につながります。目安として3〜6ヵ月に1回の受診が推奨されますが、リスクの高い方はより短い間隔での受診が適している場合があります(個人差があります)。

虫歯を繰り返さないために——予防歯科という考え方

「治療のくり返し」から卒業するために

虫歯を削って詰めることを繰り返していると、歯はどんどん小さくなり、やがて抜歯が必要になることもあります。虫歯になるたびに治療するのではなく、虫歯になりにくい口腔環境をつくることを目指すのが「予防歯科」の考え方です。

虫歯になった所は、日頃歯ブラシで磨けていないところの可能性が高いのです。詰め物をして終わりではなく、その箇所が磨けるようになってはじめて、治療が完了したと言えます。

予防歯科では、定期的なクリーニングに加え、患者さん一人ひとりのリスク要因(唾液の量・食習慣・歯並び・磨き方のくせなど)を評価して、個別の予防プログラムを立てます。当クリニックでは、唾液診断検査を行っています。この検査により、その方の虫歯になりやすさを診断し、その結果に基づいてメンテナンスの内容を変えることも大切です。

自分の口の中の状態を正確に知り、個人に合わせた予防策を実践することが、長期的な歯の健康の第一歩なのです。

口腔と全身の健康はつながっている

虫歯菌が引き起こす口腔内の炎症は、全身の健康にも影響を与えることがあると近年の研究で注目されています。また、噛み合わせの乱れは肩こり・頭痛・顎関節症などのトラブルと関連することがあるとされています(個人差があります)。

口腔を臓器単位で捉えた包括的なアプローチが、全身の健康維持につながるという考え方は、現代の歯科医療において重視されています。歯だけを単体で見るのではなく、全身の状態と合わせて診ることが大切です。

ますぎ歯科クリニックの予防歯科へのこだわり

滋賀県大津市杉浦町にあるますぎ歯科クリニックでは、開業から30年以上にわたり地域の皆さんのお口の健康に向き合ってきました。虫歯を繰り返してきた方・予防に取り組みたい方に向け、以下の体制で診療を行っています。

  • 口腔を臓器単位で診る精密検査・精密診断——一本単位の治療ではなく、口腔全体の状態を精密に評価したうえで、原因から対処するアプローチをとっています。
  • 日本顎咬合学会咬み合わせ認定医による咬合治療——かみ合わせの乱れが虫歯のリスクや歯の摩耗につながるケースにも、専門的な診断で対応しています。
  • 使い捨て器具・高圧蒸気滅菌による衛生管理——院内感染対策に徹底して取り組み、安心して受診いただける環境を整えています。
  • 子どもから高齢者まで家族全員が通えるかかりつけ医——小児歯科から高齢者の口腔管理まで、ライフステージに合わせた予防歯科をご提供しています。
馬杉 明克(院長)からのひとこと

「虫歯になりやすい体質だから仕方ない」と諦めている方に、ぜひ一度、ご自身のお口の状態を正しく知っていただきたいと思っています。虫歯のリスクは、原因を特定して適切に対処することで、低下させることが期待できます。地域の皆さんが今までの治療のくり返しを終わりにして、毎日笑顔で楽しく過ごせるよう、私たちは患者さんを家族と思い、丁寧に寄り添ってまいります。

虫歯に関するよくあるご質問

虫歯は自然に治ることはありますか?
ごく初期の虫歯(エナメル質の表面が脱灰しているだけの段階)は、フッ素の活用や食習慣の改善などにより、再石灰化によって進行が止まる場合があります。ただし、エナメル質に穴が開いた段階以降の虫歯は自然には戻りません。早期発見・早期対処が歯を守るうえで非常に重要です(個人差があります)。
子どもが虫歯になりやすい時期はいつですか?
乳歯が生えそろう2〜3歳ごろと、永久歯が生えてきた直後(6〜12歳ごろ)は特に注意が必要な時期です。生えたばかりの歯はエナメル質がまだ成熟しておらず、酸に対して溶けやすい状態です。この時期にフッ素塗布やシーラントなどの予防処置を行うことで、虫歯リスクを下げることが期待できます(個人差があります)。歯が生えてきたら、早めに小児歯科へご相談ください。
虫歯の予防に定期健診はどのくらいの頻度で通えばよいですか?
一般的には3〜6ヵ月に1回の受診が目安とされています。ただし、唾液の分泌量が少ない・過去に虫歯が多い・口呼吸の習慣がある方など、虫歯リスクが高い方は、より短い間隔での受診が適している場合があります。歯科医師が患者さん一人ひとりのリスクを評価したうえで、適切な受診間隔をご提案しますので、まずはご相談ください(個人差があります)。

この記事のまとめ

  • 虫歯になりやすい人には「唾液の少なさ」「糖分の摂り方」「歯並び」「口呼吸」「歯の質」「磨き方」「感染歴」など複合的な要因がある
  • 虫歯は磨き方だけでなく、食習慣・唾液の量・口腔環境を総合的に改善することで予防が期待できる(個人差があります)
  • 初期段階で発見できれば、歯を削る量を少なくできるため、定期健診(3〜6ヵ月に1回が目安)が重要
  • フッ素・シーラント・食習慣の改善など、自分のリスクに合わせた予防策を実践することが大切
  • 「治療のくり返し」を終わりにするために、予防歯科・かかりつけ歯科医を持つことが近道のひとつ

虫歯が気になる方・予防歯科に興味のある方へ

ますぎ歯科クリニックでは、虫歯になりやすい方の原因を丁寧に分析し、一人ひとりに合った予防プログラムをご提案しています。大津市杉浦町・瓦ヶ浜駅から徒歩約4〜5分、駐車場10台完備。まずはお気軽にご相談ください。

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監修:馬杉 明克(ますぎ あきかつ)院長

1964年京都生まれ。1990年朝日大学歯学部卒業。1993年にはカナダ・トロント大学およびNYの開業医にて研修を受け、国際的な視野で歯科医療を学ぶ。1998年に滋賀県大津市杉浦町にますぎ歯科クリニックを開院し、以来30年以上にわたり地域に根ざした歯科診療を続けている。

日本顎咬合学会咬み合わせ認定医・日本アンチエイジングビューティアドバイザー認定医・アメリカルミネアーズ認定医のほか、WCUPS(低侵襲性歯科学会)・iaaid(国際先進学際歯科学会アジア部会)・オーソトロピクス研究会・SLA・Bimler研究会に参加。UCLAでのインプラント・ペリオコースや明海大学・朝日大学のオーラルリハビリテーションコースなど、国内外の研鑽を積み続けている。口腔を臓器単位で捉えた精密診断・咬合治療・予防歯科を軸に、患者さんの全身の健康を支える診療を実践している。

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