ご予約・お問い合わせ

077-537-3320

NEWS

歯茎が下がるのは歯周病だけじゃない|原因・NGケア・歯科でできる治療を徹底解説

📋 この記事の目次

「最近、歯が以前より長く見える気がする」「冷たいものがしみる回数が増えてきた」——そんな変化に、ドキッとしたことはありませんか?

実はそれ、歯茎が下がっているサインかもしれません。歯茎が下がる現象(歯肉退縮)は、歯周病・強すぎるブラッシング・噛み合わせのズレなど、いくつかの原因が重なって起こります。そして困るのは、一度下がった歯茎は自然には戻らないという点です。

この記事では、歯茎が下がる主な原因・見逃しやすいセルフチェックのポイント・日常ケアで気をつけること・歯科でできる対処法まで、わかりやすく順を追って解説します。個人差がありますが、早めの対処が歯を守ることに繋がります。ぜひ最後までお読みください。

歯茎が下がっているかも?気づきにくいサインとセルフチェック

こんな症状、心当たりはありませんか?

歯茎が下がる(歯肉退縮)は、じわじわと進行するため気づかれにくいのが特徴です。多くの方が「なんとなく歯が長くなった気がする」「歯と歯の間に隙間が増えた」と感じてから、ようやく異変に気づきます。

以下のような変化がある場合は、歯茎が退縮しているサインである可能性があります。

  • 冷たい飲み物や風があたると、特定の歯がしみる(知覚過敏の症状)
  • 歯の根元あたりに、黄みがかった部分が見えてきた
  • 歯と歯の間の歯茎(歯間乳頭)が失われ、三角形の隙間ができている
  • 歯磨きのときに出血することが増えた
  • 鏡で見ると、以前より歯が長く見える

セルフチェックで確認できること・できないこと

鏡を使ったセルフチェックでは、歯茎のラインが歯の根元に向かってどのくらい下がっているかをある程度確認できます。しかし、骨の吸収がどこまで進んでいるかは、セルフチェックでは判断できません。

歯を支える骨(歯槽骨)がどの程度失われているかは、歯科医院でのレントゲン撮影や精密検査を受けて初めてわかります。見た目の変化が小さくても、内部では骨の吸収が進んでいるケースもあるため、気になる症状があれば早めに歯科医院に相談することをおすすめします。

知覚過敏との関係

歯茎が下がると、本来は歯茎の中に守られているはずの歯根(セメント質)が口腔内に露出します。歯根の表面にあるセメント質は、歯のエナメル質に比べて薄く、外部からの刺激に敏感です。冷たいものがしみる・甘いものがしみるといった知覚過敏の症状は、この歯根露出が原因であることが少なくありません。

歯茎が下がる主な原因を徹底解説

歯茎が下がる原因は一つではありません。日常の習慣・歯周病の進行・噛み合わせのバランスなど、複数の要因が絡み合って引き起こされることがほとんどです。代表的な原因を整理しておきましょう。

Point 01 最も多い原因
歯周病による歯槽骨の吸収

歯茎が下がる原因として最も多いのが歯周病です。歯周病は、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)に蓄積した歯垢(プラーク)の中の細菌が引き起こす感染症です。細菌が出す毒素が慢性的な炎症を起こし、歯を支える骨(歯槽骨)が徐々に溶けていきます。骨が失われると、その上にある歯茎も一緒に下がっていきます。自覚症状が出にくいまま進行するため、「気づいたときには進行していた」というケースが多くみられます。

Point 02 意外と知られていない原因
ブラッシング圧が強すぎる・誤った磨き方

「しっかり磨こう」という気持ちから、歯ブラシに強い力をかけてしまう方は少なくありません。しかし、過度なブラッシング圧は歯茎を物理的に傷つけ、歯茎退縮を引き起こす原因になります。歯茎は粘膜と骨の組み合わせでできており、毎日繰り返す強い摩擦には耐えられません。また、横磨き(往復磨き)のクセがある方は、歯茎のラインに沿って退縮が起きやすい傾向があります。歯ブラシの毛先が広がってきた場合は、ブラッシング圧が強すぎるサインである可能性があります。

Point 03 全身とも関わる原因
噛み合わせのズレ・歯ぎしり・食いしばり

噛み合わせが偏っていると、特定の歯に力が集中します。その力は歯根を通じて歯槽骨に伝わり、骨の吸収・歯茎の退縮を促します。また、夜間の歯ぎしり(ブラキシズム)や日中の食いしばりも、歯に過剰な力を継続的にかけるため、歯茎退縮のリスクを高める原因の一つです。歯ぎしりは本人が気づかないことも多く、「朝起きると顎が痛い」「歯がすり減っている」といった状態がヒントになります。

そのほかに関係する要因

上記3点以外にも、歯茎が下がる原因・リスク要因はいくつかあります。

  • 歯並びのズレ(叢生・出っ歯など):歯が骨の外側に位置していると、もともと歯茎が薄くなりやすく退縮しやすい状態になります
  • 喫煙:タバコに含まれる成分が歯茎の血流を低下させ、歯周組織の回復力を弱めることが知られています
  • 遺伝的な骨・歯茎の厚み:生まれつき歯茎が薄い方は、ほかの要因との組み合わせで退縮が起きやすい場合があります
  • 歯列矯正中の過剰な移動:矯正治療で歯を骨の外側に大きく移動させると、歯茎退縮が生じることがあります(矯正前のリスク評価が重要です)

歯茎が下がる原因は複数重なっていることが多く、「自分はどの原因が主体なのか」をセルフ判断するのは難しい場合があります。間違ったケアを続けると症状が悪化することもあるため、気になる症状がある場合は歯科医院での精密検査・診断を受けることをおすすめします。

歯茎の状態は歯周病と密接に関わっています

ますぎ歯科クリニックでは、歯周精密検査をもとに歯茎の状態を診断し、適切なケアや治療をご提案しています。

日常ケアで気をつけること——やってはいけないNGと正しい習慣

ブラッシングで気をつける3つのポイント

歯茎退縮を防ぐうえで、毎日のブラッシングの方法はとても重要です。「念入りに磨くほどよい」というのは誤解で、力の入れすぎはかえって歯茎を傷めることがあります。以下の点を意識してみてください。

  • 力加減:鉛筆を持つ程度の軽い力(150〜200g程度が目安)で磨く。毛先が広がらない力加減が適切です
  • 磨き方:横磨き(ゴシゴシ往復)ではなく、歯と歯茎の境目にブラシを45度に当て、小刻みに動かす「バス法」が一般的に推奨されています
  • 歯ブラシの硬さ:歯茎が敏感な方や退縮が気になる方には、柔らかめ(ソフト)の毛先を選ぶと摩擦刺激を抑えやすくなります

やってはいけないNGケア

善意でやっていることが、歯茎を傷めていることがあります。以下のNG行動に心当たりがないか確認してみましょう。

✅ 正しいケア習慣

  • やわらかめの歯ブラシで軽い力で磨く
  • デンタルフロスや歯間ブラシで歯周ポケットのプラーク除去
  • 定期的な歯科でのクリーニング(PMTC)
  • 歯ぎしりが疑われる場合はマウスガード相談

⚠ 避けたいNGケア

  • 強い力でゴシゴシ横磨き
  • 硬めの歯ブラシを使い続ける
  • 出血しているのに「磨かずに放置」する
  • 市販の研磨剤入り歯磨き粉を大量に使う

歯ぎしり・食いしばりへの対処

歯ぎしりや食いしばりは、意識的にコントロールするのが難しい習慣です。日中の食いしばりは「気づいたら奥歯を噛み締めていた」という方が多く、まずは意識することが第一歩です。夜間の歯ぎしりには歯科医院で作製するカスタムマウスガード(ナイトガード)が有効な場合があります。既製品との違いは、自分の歯型に合わせて作るため歯茎や顎への負担を軽減しやすい点にあります(個人差があります)。

歯科医院で受けられる対処法・治療の種類

歯茎が下がったとき、歯科医院では状態・原因・進行度に応じてさまざまなアプローチをとります。歯茎退縮は一度起きると自然に元の状態に戻ることはありませんが、適切な治療とケアで進行を止め、症状を改善できる場合があります。

①歯周病治療(スケーリング・ルートプレーニング)

原因が歯周病である場合、まずは歯周ポケット内の歯垢(プラーク)や歯石を専用器具で除去するスケーリング・ルートプレーニングが行われます。歯周病の炎症がコントロールされることで、歯茎のさらなる退縮を食い止めることが期待できます。治療の回数・期間は歯周病の進行度によって異なり、複数回のクリーニングと定期的なメンテナンスが中心になります(個人差があります)。

②知覚過敏の処置

歯根が露出していることによる知覚過敏に対しては、歯根面にフッ素コーティングや知覚過敏抑制剤を塗布する処置が行われます。症状の程度によっては、歯科用の知覚過敏抑制薬を繰り返し塗布することで、しみる不快感が和らぐことが期待できます(個人差があります)。

③噛み合わせの調整・咬合治療

噛み合わせのズレが原因の場合は、咬合調整(歯の高さのバランスを整える処置)や、必要に応じた咬合装置(マウスガード)の作製が行われます。特定の歯に過大な力がかかり続けている状態を改善することで、歯槽骨への負担を分散させることが目的です。

④歯肉移植・再生療法(外科的処置)

退縮が一定以上進んでいる場合は、外科的なアプローチが選択肢になることがあります。代表的なものとして、口蓋(上顎の内側)から採取した歯茎の組織を退縮部位に移植する「結合組織移植術(CTG)」や、歯周組織の再生を促す材料を使った「歯周組織再生療法(GTR法・エムドゲイン等)」があります。いずれも外科処置を伴うため、歯周組織の状態・全身状態・術者の経験が重要です。治療を受ける際は、担当医に詳細なリスクと見通しを確認するようにしましょう。

歯茎の再生・移植はすべての方に適応できるわけではありません。歯周病がコントロールされていない状態では外科処置は難しく、まず歯周病治療を優先することが一般的です。また、治療後の定期的なメンテナンスを継続しないと再発リスクが高まります。担当の歯科医師に適切な治療計画を立ててもらうことが大切です。

⑤予防メンテナンス・定期検診

どの治療を受けた後も、定期的なメンテナンスが歯茎退縮の再発防止に欠かせません。プロによるクリーニング(PMTC)でセルフケアでは落としきれない歯石・プラークを除去し、口腔内の状態を定期的にチェックすることで、早期発見・早期対処につなげることができます。メンテナンスの間隔は3〜6ヶ月程度が目安とされていますが、個人の口腔状態によって異なります。

ますぎ歯科クリニックの歯茎・歯周ケアへのこだわり

滋賀県大津市杉浦町にあるますぎ歯科クリニックでは、「歯を一本単位で診る」のではなく、口腔を臓器として捉えた精密検査・精密診断を大切にしています。歯茎が下がる原因が歯周病なのか、噛み合わせなのか、あるいは複合的なものなのかを丁寧に見極めることから治療がスタートします。

  • 日本顎咬合学会咬み合わせ認定医による、噛み合わせの精密診断と咬合治療に対応
  • 歯科用CTによる骨の状態の立体的な把握で、見えない部分の変化も確認できる体制
  • 使い捨て器具・高圧蒸気滅菌による徹底した衛生管理で清潔な環境を維持
  • 開業30年以上の地域密着型として、大津市・膳所エリアの皆さまの口腔健康を継続的にサポート
院長・馬杉 明克 からのコメント

「歯茎が下がってきた」とご相談をいただく患者さんの多くは、歯周病・ブラッシングの問題・噛み合わせのいずれかが、あるいは複数が重なっています。大切なのは、どれが主な原因かを正確に診断してから対処すること。やみくもにケアを変えても、根本の原因が残ったままでは改善は難しいのです。私たちは患者さんのお口を臓器として捉え、精密な検査と丁寧な診断をもとに、再び同じ悩みが繰り返されないよう取り組んでいます。気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

よくあるご質問(FAQ)

歯茎が下がったら、元に戻ることはありますか?
一度退縮した歯茎が自然に元の状態に戻ることは基本的にはありません。ただし、歯周病による炎症が原因で腫れていた歯茎が治療後に引いて「下がったように見える」場合は、炎症を取り除くことで歯茎の見た目が落ち着くことがあります。外科的な歯肉移植や再生療法で歯茎のボリュームを回復できる場合もありますが、適応となるかどうかは口腔内の状態によって異なります。まずは歯科医院で現状の評価を受けることが大切です。
歯茎が下がると、将来的にどんなリスクがありますか?
歯茎が下がると、露出した歯根が虫歯になりやすくなります(根面う蝕)。また、知覚過敏が続いたり、歯を支える骨がさらに失われることで歯がグラグラしてきたりするリスクがあります。放置して悪化すると、最終的に歯を失う可能性もあります。早い段階で原因に対処し、定期的なメンテナンスで進行を抑えることが歯を長持ちさせるうえで重要です。
歯茎が下がっていると感じたら、すぐ受診した方がいいですか?
早めの受診をおすすめします。歯茎退縮は進行するほど対処の選択肢が限られてきます。「まだそれほどひどくないから」と様子見をしているうちに、骨の吸収が進んでしまうことがあります。出血・しみる感覚・歯が長く見えるなどのサインがある場合は、できるだけ早めに歯科医院でレントゲンや歯周検査を受けて現状を把握することが、歯を守ることに繋がります。

この記事のまとめ

  • 歯茎が下がる原因は、歯周病・過度なブラッシング圧・噛み合わせのズレなど複数が重なって起こることが多い
  • 一度下がった歯茎は自然には戻らないため、早めの原因特定と対処が歯を守ることにつながる
  • 日常のブラッシングは「軽い力・柔らかいブラシ・小刻みな動き」を意識することが大切
  • 歯科医院では歯周病治療・咬合調整・知覚過敏処置・外科的再生療法など状態に応じた対処が受けられる
  • 定期メンテナンスで歯茎の状態を継続的にチェックし、再発・悪化を防ぐことが重要(個人差があります)

歯茎の気になるサイン、まずはご相談ください

「歯が長くなってきた気がする」「冷たいものがしみる」——そんなお悩みをお持ちの方は、滋賀県大津市杉浦町のますぎ歯科クリニックにお気軽にご相談ください。精密検査・精密診断をもとに、患者さんお一人おひとりに合ったケアをご提案します。京阪石坂線「瓦ヶ浜駅」徒歩約4〜5分、駐車場10台完備。

歯茎の変化が気になったら、早めの受診を

ますぎ歯科クリニックでは、歯茎の状態を精密に検査し、原因に合わせた治療をご提案します。

Web予約はこちら

お電話:077-537-3320

この記事の監修者

馬杉 明克(ますぎ あきかつ)|ますぎ歯科クリニック 院長

  • 経歴

    • 1964年 京都に生まれる
    • 1990年 朝日大学歯学部卒業
    • 1993年 トロント大学 カナダ開業医 NY開業医研修
    • 1998年 ますぎ歯科クリニック 開院
  • 参加学会一覧

    • 日本顎咬合学会咬み合わせ認定医
    • 日本アンチエイジングビユティアドバイザー認定医
    • WCUPS(低侵襲性歯科学会
    • iaaid(国際先進学際歯科学会 アジア部会)
    • オーソトロピクス研究会
    • SLA・Bimler研究会
    • アメリカルミネアーズ認定医
ご予約・お問い合わせ
077-537-3320
WEB予約
原因診断
WEB予約 原因診断について